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2022.02.21
徐々に周囲の友人が結婚するようになってくると、「自分もそろそろ結婚したいな」と言う気持ちが芽生えてくる人も多いことでしょう。
そんなタイミングで運命の人と出会えたならば、テンポよく関係が進み、1年後には結婚できるかもしれません。
しかし、現実には結婚を意識したとしても良い出会いがすぐに訪れるわけではなく、半年前後はかかってしまうことも多かったりします。
なかなか出会いが訪れないと、「出会いのチャンスをもっと増やそう」と、結婚相談所だけでなく婚活アプリや婚活パーティー、婚活イベントなどに闇雲に参加してしまう人もいます。
そういった人が陥ってしまうのが「選択のパラドックス」です。
今回は、そんな婚活で気をつけるべき「選択のパラドックス」についてお話ししたいと思います。
選択のパラドックスとは?
選択のパラドックスとは、「人は選択肢が多くなればなるほど迷いや後悔をする可能性が上がり、幸福度が下がる」言うものです。
例として今回のテーマとなっている婚活で考えてみましょう。
結婚相談所で自分の理想に近い5人の候補がいるケースと、婚活アプリや婚活パーティーなどでさらに出会いを増やし、トータル20人の候補がいるケースでは、どちらの方が幸福度の高い選択ができると思いますか?
大抵の人は、後者の20人の候補がいるケースの方が幸福になれそうと思うはずです。
実際に婚活の候補者が多くなるのですから、自分に合う相手が見つかる可能性は高くなりますよね。
しかし、実際には、候補者が多すぎるとネガティブな感情に支配されてしまうことが多くなります。
「なんで?絶対に候補者は多い方が良いじゃん」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。
それでは、実際にその多くの候補者の中から1人を選ぶことを考えてみましょう。
選択に迷いが生じ、選択後に後悔の念が生まれる
わかりやすいように候補者に番号を振って解説してみましょう。
結婚相談所や婚活アプリ、婚活パーティーなので1〜20番までの20人の候補者がいるとします。
中には「外見的に自分好みの異性」や「年齢的な理想に近い異性」「趣味があいそうな異性」「家庭力がありそうな異性」など、どの人も特徴があり、候補に入れていると言う事はその特徴に対して好意を抱いていると言うことになります。
同時に複数の人と会って判断する事は、人道的にも時間的にも不可能となるので、その中から1人を選ぶこととなるでしょう。
まずはこの「選ぶ際の選択肢が多すぎる」と言う現実にネガティブな感情が生まれてしまいます。
「もしも選んだ人と何回か会っている間に他の候補の異性が違う人と出会って結婚をしてしまったらどうしよう」と迷いが生じるわけです。
迷った末に、例えば7番の異性を選び、相手も会ってみたいと言ってくれたのでお見合い(顔合わせ)を行うこととなったとします。
会ってみると素敵な部分もありながらも、運命的とまではいかないケースがほとんどでしょう。(もしもビビッと運命的なものを感じたならばその時は迷うことなくその異性と関係を進めるべきです)
2回目、3回目とデートを重ねるうちに、やはり他の候補者が頭に浮かぶ可能性が高くなります。
「他の候補の人はどうなっているのだろうか?」とチェックをしてしまう人もいるでしょう。
無事に交際に発展したとしても、頭の中にはずっとその他の19人の候補者が浮かんでしまい、「3番の人の方が結婚相手としてよかった可能性もあるな」「15番の人も会ってくれるなら会ってみたかったな」と言うように後悔の念が生まれるのです。
婚活で出会った相手と1度も喧嘩をせず、価値観の相違もなくスムーズに結婚ができれば、「相性の良い相手と出会えた」と心から感じるかと思いますが、現実的にはいくつもの問題を話し合ったりときにはぶつかりあったりすることもあるでしょう。
候補者が5人のケースでは、20人のケースよりもこの迷いや後悔が生じにくいのです。
選択のパラドックスに陥らないためにも「ひとつの出会い」に集中しよう
もしも結婚相談所に登録をして婚活をしているのであれば、その一つ一つの出会いと向き合い、集中しましょう。
婚活アプリや婚活パーティーを同時進行で進め、何人もの候補者を作る事は選択のパラドックスに陥る原因となってしまいます。
半年、1年と継続して婚活していく中で、なかなか良い出会いができないときには他の選択肢を増やすことも検討すべきですが、最初から選択肢を増やすのはお勧めできません。
出会いは「一期一会」
そのことをしっかりと理解しながら婚活を進めていけば、きっと結婚できる確率は自然と上がっていくはずです。
今回は、婚活で気をつけるべき『選択のパラドックス』についてお話ししました。
「なるべく出会いの数を増やして理想の異性に出会える確率を上げたい」と言う思いから婚活の幅を広げすぎて『選択のパラドックス』に陥ってしまう人は意外と多かったりします。
ぜひ一期一会の精神で、じっくりと丁寧に婚活を進めてみてはいかがでしょうか?